jobs - ジョブの表示
jobs コマンドはその端末で実行されたジョブを表示します。ジョブとは、プロセスと似た概念です。 ジョブとプロセスの違いは
% ypcat passwd | grep s1080134
のようにパイプを使った際に、プロセスという単位では ypcat と grep の2つのプロセスが作成されますが、ジョブという単位では1つとなります。 操作している立場の人からみると、ypcat だけを中止しても意味がありませんので、先ほどのコマンドは1つの単位として見たいわけです。 つまりジョブとはユーザー側からみた単位で、複数のプロセスをグループ化したものです。 対照的に、プロセスはシステム側からみた単位ということになります。
% jobs [1] + Running mule
このように表示されたなら、ジョブ番号 1 番で mule が動いていることがわかります。 ジョブ番号で kill する際には、
% kill %1
のように % を番号の頭につけて指定します。
% jobs -l
のように -l オプションをつけてやると PID (Process ID) も表示されます。
jobs は csh, tcsh の shell 組み込みコマンドです。 sh, bash 等の場合には、/usr/bin/jobs または /bin/jobs コマンドを使用します。