.xsession - SGIでの.xinitrcに相当
SGI、つまり演習室5、6では、.xinitrc ファイルの内容を実行してくれません。 (SGI はマシン、または会社の名前です。 そして IRIX(アイリックス) という OS が稼動しています。) かわりに.xsessionというファイルを実行します。 これはおそらく xdm というものからログインするからだと思います。 他の演習室のようにログイン画面がテキストモードじゃありませんよね?あれです。
デフォルトでは .xsession ファイルは存在していません。そこで
% cp /usr/local/X11R6.4/lib/X11/xdm/Xsession ~/.xsession
のようにして .xsession ファイルを作成します。 このファイルは SGI にログインしていなければ見つかりません。 このファイルを .xinitrc のときと同じように編集します。 しかし自分はこのファイルの意味がわからないので、
#!/bin/sh # $HOME/.xsession # last modified 2003/09/04 userresources=$HOME/.Xresources usermodmap=$HOME/.Xmodmap.IRIX sysresources=/usr/local/X11R6.4/lib/X11/xinit/.Xresources sysmodmap=/usr/local/X11R6.4/lib/X11/xinit/.Xmodmap # merge in defaults and keymaps if [ -f $sysresources ]; then xrdb -merge $sysresources fi if [ -f $sysmodmap ]; then xmodmap $sysmodmap fi if [ -f $userresources ]; then xrdb -merge $userresources fi if [ -f $usermodmap ]; then xmodmap $usermodmap fi export LANG=ja_JP.EUC # ここに Window Manager xset b 20 300 20 # ここにいろいろ xwsh -geometry 90x50+460+140 -bg snow -fg black -selbg black -selfg snow \ -cursorbg black -bold \#000088 & exec xwsh -geometry 50x6-0-0 -name 'Console' \ -bg snow -fg black -selbg black -selfg snow -cursorbg black -bold \#000088 \ -console
としか書いていません。 .Xresources や .Xmodmap 辺りは .xinitrc の真似です。 少し説明しておきます。
- .Xresources というのは X のリソースが書いてあるファイルです。 これに書いた設定はすべての X クライアントに反映されます。 フォントの設定やウィンドウのデフォルトサイズの設定などすることができます。
- xmodmap はキーボード設定です。詳しくは.xmodmap.IRIX へ。 .Xresources と .xmodmap.IRIX ファイルは 2003年8月現在、会津大学デフォルト でホームディレクトリにおいてあります。
- export LANG=ja_JP.EUC というのは日本語環境の設定です。
- xset b 20 300 20 というのはビープ音の設定です。 特に設定しなくてもデフォルトのままで気にはならなかったと思います。
- xwsh とは IRIX 特有の kterm のような terminal の一種です。 なぜか .xsession から kterm を起動した場合、rlogin をしようとすると、 Connection Closed と表示され、接続できませんでした。 解決策を探したところ、xwsh だと大丈夫のようでした。 ここで起動した xwsh から起動した kterm ならば問題はないようでしたので、 以降は特に気にする必要はないと思われます。
パスワード入力後、リターンではなくF1ボタンでログインすると .xsession を読み込まずに起動することができます。コンソールのみの状態になります。 .xsession の設定に失敗したときはこの方法でログインしましょう。
$HOME/.xsession がない場合は、おそらく /usr/local/X11R6.4/lib/X11/xdm/Xsession の内容が実行されています。 このファイルを読むと 4Dwm というウィンドウマネージャが起動しているようですね。
デフォルトの場合は、カメラやマイク用のツールは、アイコンをダブルクリックして起動していると思います。 $HOME/.xsession を作ると、このアイコンが(自ら設定しない限り)なくなるので、
% mediarecorder &
として起動してください。